アメリカ古材を使った壁面リノベ

バル(酒場)の内装には
リノベーションのヒントが満載

壁面のリノベーションも人気ジャンルのひとつです。しかし壁紙にするのか塗り壁にするのか、さらには板材を貼り付けるのかなど選択肢はさまざま。自分のイメージにフィットするデザインを見つけるのがまずはセルフリノベ成功のコツと言えるでしょう。そこで今回はリノベーションのお手本になる店舗内装を取材に出かけました。訪れたのは東京・代々木上原にあるバル「シラントロ」。スペイン、メキシコ料理などを中心に個性的なメニューを揃え、メディアにも多数取り上げられる人気店です。

壁面に使われる本物の古材は
質感・表面の風合いが見どころ

店内に入ると真っ先に目の飛び込んでくるのが壁面に使われている古材です。インテリアの雰囲気を決定付ける素材使いがこのお店のインテリアでもっとも注目したいポイントです。壁面に用いられている古材はアメリカの納屋で使われ長年風雨にさらされた本物の板材を輸入して用いています。節や年輪などが凹凸を出して浮かび上がる風合いは本物だけが出すことができる味わいです。ざらっとした質感も店内のイメージにマッチしています。インテリアの壁面に古材をチョイスするなら表面の風合いに徹底的にこだわって板材を選ぶと良いでしょう。それだけのまったく別物の壁ができ上がります。

アイアンを使ったコーナ処理で
古材とのコントラストを楽しむ

さらに、板壁を作る際にキーワードになる末端部の処理にもひと工夫加えてあります。キーワードになるのはアイアン使いです。板材を使った壁面処理では合わせ面やコーナー部分にデザインセンスや作業の精度が出ます。この壁面では板材の厚みに合わせて端面を隠すためにアイアンのアングル材(L型)をワンオフ製作しているのに注目しました。板材の木口を隠しつつ、アイアンと古材の質感のコントラストで魅せる素晴らしいデザインとしています。またアングル材(L型)のアイアンを使ってコーナーをあえて内側に凹ませている構造も独特の効果を出しています。壁面のリノベで取り入れるとおもしろそうなアイデアです。

「シラントロ」
スペイン語で“パクチー”を意味するシラントロを店名にしている同店、パクチーを使った料理も数多く用意しています。スペイン、メキシコなどのラテン系各国の料理を知り尽くしたシェフが作る個性的なメニューはいずれも絶品です。ワインをはじめ料理に合うお酒も幅広く用意されているのでカップルや仲間で利用するのもいいでしょう。おいしい料理とお酒に加えて、おしゃれな内装を堪能しに出かけてみてはいかがでしょう。

住所 東京都渋谷区西原3-2-4 フロンティア代々木上原3F
TEL 03-6416-8001
営業時間 【月〜金】12:00〜15:00 (L.O.14:30)
18:00~25:00 (L.O.24:00)
【土日祝】17:30〜25:00 (L.O.24:00)
定休日 不定休