壁をレンガ調にリメイク

手軽な壁紙レンガを活用して
リビングの壁をリノベーション

お部屋のイメージチェンジでもっとも効果的なのが面積が広い壁面でしょう。そこに壁紙レンガやファブリックレンガと呼ばれるお手軽DIY素材を使ってリノベーションした例がこちら。今回はリビングの大きな壁を施工するメニューを実施していますが、キッチンまわりやトイレなど、さまざまな場所で活用できるアイデアです。

取材したのは埼玉県のKさん宅。現在、居住中のマンションは築年数も古く、内装に経年劣化が見られていたため、セルフリノベを決意したそうです。今回、Kさんがリノベーションのテーマにしたのは「真っ白な部屋」でした。しかしあまり手間を掛けずに仕上げたいと思って探し出した素材が「ファブリックレンガ」(壁紙レンガなどとも呼ばれる)でした。

ファブリックレンガを使えば
手軽&完成度の高い壁処理が可能

 

この素材はシート状になっているため一般的なレンガ素材のように一つ一つ貼り付けていく必要が無く、一気に広い面積を晴れるのが魅力です。もちろん本物のレンガと同様に十分な厚みがあり、凹凸が出るため立体感のある壁に仕上がるのも魅力。樹脂製の超軽量素材なので素材自体の重みではがれることもないので施工しやすいのも魅力です。またシートは複数のレンガを1枚にまとめているのでズレや曲がりなども気にせず貼れるのも魅力です。貼り付けは裏面の両面テープを使うので施工もごく簡単。壁紙の上からでも貼り付けられるのもDIYしやすい素材と言えるでしょう。

周囲の壁は素材と近似色の
水性塗料を使って塗装する

今回は施工途中の状態で部屋を拝見したので、ファブリックレンガを貼り付ける工程も見ることができました。施工する壁の上にある梁の部分をガイドラインにして、わずかに目地を残してファブリックレンガを貼っていきます。わずかに目地を残したのは壁と梁がつながる部分にわずかに傾斜が付いているため、そのまま貼ってしまうとファブリックレンガが屈曲してしまうからです。無理に隅々にまで貼ることにこだわらず、平坦な面を選んで貼るのもファブリックレンガをキレに施工するコツです。

周辺の壁はファブリックレンガのカラーに合わせて、カンペハピオ製の「壁紙クロス用水性塗料(ミルキーホワイト)」をチョイス。実際に試しに塗ってみて両者の色が近似色なのを確かめた上で施工しています。ややオフホワイト系のカラーリングで、まっ白の部屋ながら落ち着いた雰囲気を出しています。

このあとの作業としては下方向や壁の右端の残った隙間を、ファブリックレンガをぴったりのサイズにカットして埋めていけば仕上がりです。コンセント周辺などの細かな処理も工夫すればますます完成度は上がるでしょう。