DIY可能賃貸を利用する

地域に密着した不動産屋さんが
魅力的なDIY可能賃貸を紹介

セルフリノベを実践しようとしているユーザーにとって、自分の条件にぴったり合ったDIY可能な賃貸物件を見つけ出すのは結構難しいことです。一般的な不動産屋さんでは、そもそもDIY可能な物件数も少なく条件面でも折り合わないことも多いでしょう。

そんな中、千葉県松戸市にある「omusubi不動産」は地域にあるDIY可能賃貸を積極的に紹介してくれる頼れる不動産屋さんです。同社は「古民家の再生」「DIY可能賃貸」「空き家の企画運営」を特徴としています。代表の殿塚健吾さんにomusubi不動産について話をうかがってきました。

“自給自足”できる街を作ろう! というのが同社のコンセプト。その一環として同社のスタッフや入居者で田んぼを作り稲刈りをしているのも特徴的です。顔が見えている人と自給自足する暮らしを築きたい、そんな思いから長年続けていることなのだと言います。また“すでに建物が余っているのに新築ばかりがどんどん建てられていくのはなんだかもったいない”という思うから古民家やレトロなマンションなどをDIY可能な物件として紹介することになったのだと説明してくれました。

「私がomusubi不動産をはじめる前は店舗がある八柱駅前はシャッター通りになっていました。街を作りたい・活性化させたいという思いが空き家の企画運営やDIY可能賃貸につながっています」。

殿塚さんはomusubi不動産を開業した当初、地図を片手に地域を歩いてまわり地道にDIY可能な物件を自らが探したと言います。

「かなり古い物件や傷んでしまっているなどは通常は借りる人がいないような物件も地域には数多くあります。そこで目星を付けた物件のオーナーを探しアプローチしました。DIY賃貸としてなら十分価値があり、入居者も現れることをオーナーに説明していき、DIY可能賃貸として貸し出すことにしたのです」。

こうして直接オーナーと交渉した結果、徐々にomusubi不動産が扱うDIY可能な物件も増えていき、入居者も集まってきたのでした。

DIY可能賃貸を選ぶなら集合住宅がおすすめ

「DIY可能賃貸として面白いと思うのは部屋数の多い大きな集合住宅です。DIY可能賃貸を借りる方はDIYが初めてのケースも多いので、複数の入居者がいる集合住宅であれば必然的にまわりにもDIYする人がいる環境になります。すると集合住宅内のお隣さん同士がDIYを手伝ったり教えあったり、自然と仲間ができていくのです。DIY作業のハードルも下がりますし、仲間作りにもなります。こうして、いつの間にか住宅の中でコミュニティが作られていくのが魅力のひとつだと感じています」。

omusubi不動産ではDIYが初めてという入居者に対してDIYのサポートも行っている。工具の貸し出しやワークショップを通じてリノベーションのテクニックを伝えることも積極的に実施している。

「DIYには大きく二つに分かれると思います。一つの線引きと考えているのが“木工作業”が入るかどうかです。木工作業は比較的作業レベルが高いため初心者には少しハードルが高いのです。対して塗装や壁塗りなどは比較的ハードルが低いと思います。最初は無理せず手軽なDIYから楽しめば良いんじゃないでしょうか。手に負えない部分はプロに頼むというスタンスもあります。もちろん各方面のプロの紹介も行っていますのでご安心ください」。

DIY可能賃貸はどこまで加工しても良いの?

「物件を探しているお客さんには“用途自由”という部屋を探している方が多いです。住宅兼工房など、通常の賃貸住宅では難しい条件のものであったり、作業場に使う部分を加工するなど、部屋の使い方を自分流にアレンジしたいというケースが多いです。その場合にもDIY可能賃貸は魅力的です」。

では具体的にDIY可能賃貸はどこまでDIYで加工しても良いものなのでしょうか? 殿塚さんに具体的に教えてもらいました。

「建築物の構造体である基礎や柱などの躯体部分を傷つけないのが条件です。また柱を抜いてしまったり大きな穴を空けるなど、復元が不可能な加工も難しいです。また物件によっては床の加工は不可なケースもあります。まずはどのようなDIYを実施したいのかを図面に書き込んで届けを出してもらいます。それを元にしてオーナーと協議し許可を得ます。許可が出れば原状回復が不要になります」。

八柱駅を中心としたエリアで数多くのDIY可能賃貸を扱っているomusubi不動産。これからDIYをはじめたいと思っているユーザーなら、すでにいくつものDIY例があるので見学して見るのも良いでしょう。まずは自分のDIYプランを持ってomusubi不動産に相談に出かけてみてはいかがでしょう。

omusubi不動産
千葉県松戸市常盤平陣屋前1-13