お手軽「溶接」でリノベの幅を広げる

アイアン素材を自在に加工
溶接を利用してDIYの質を上げる

セルフリノベーションでは木工、塗装、壁塗りなどさまざまなDIYテクニックを駆使します。目的に合わせて必要な技術や道具なども異なっています。そんな中、近年注目を集めているのが溶接です。アイアン素材で作った棚受けやフックなどをインテリアに用いるとインダストリアル系のインテリアデザインなどにもマッチします。

鉄やステンレスなどの金属をつなぎ合わせることができる溶接は、従来はなかなか素人には手が出しづらいジャンルでした。しかし最近ではDIY向けの溶接機が用意されるなど、一般ユーザーが利用できる環境が急速に整ってきています。これまではできなかった金属を使ったリノベーションが実践できれば、デザインの幅もグッと広がることになるのでぜひ実践してみたいDIYです。

DIYユーザーにも使いやすい
手軽な溶接機やパーツ類が登場

8月に千葉の幕張メッセで開催されたJAPAN DIY HOMECENTER SHOW2018に出展したスター電器製造(SUZUKID)のブースでは、DIYユーザーにも使いやすい溶接機やパーツなどの展示に加え、溶接のワークショップも開催され多くのユーザーを集めていました。

スター電器製造のブースには数多くの溶接機のラインアップが展示されていました。中でもDIYユーザーの間でヒット商品となっている「アーキュリー80ルナII」に注目しました。こちらはノンガス半自動溶接機と呼ばれるタイプで、ワイヤー状の溶接ワイヤーを自動的に送り出して溶接するスタイルであることや、家庭用の100Vで利用できる点や高圧ガスを用いることもないため、比較的扱いやすくDIYで利用するにも適しているモデルです。その他にも用途に合わせてさまざまなモデルが用意されているので溶接のレベルが上がったら溶接機をステップアップすることも可能です。

溶接DIYキットを利用して
気軽に溶接をスタートさせる

同社のブースでもう一つの注目だったのは溶接DIY用のキットが用意されていた点です。シェルフやワゴン、コートハンガーなど、必要なパーツをまとめたキットを販売。各パーツはすでにカットされているので溶接だけに専念できるキットになっているのが特徴です。鋼材の切断などが不要なので溶接初心者が溶接に慣れるには絶好のキットと言えるでしょうまた、ブース内には鋼材やパーツ類など、溶接に用いる数多くのパーツ類も展示されるなど、溶接機を使ったDIYのアイデアをパーツを見ながら膨らませていくことができる展示となりました。

ワークショップを利用して
溶接のハードルを一気に下げる

さらにイベント当日は会場でワークショップも開催。実際に溶接機を使ってアイアンフックやシェルフなどをその場で作ってしまう溶接DIYも開催されていました。多くのユーザーが参加して、用意されていた溶接機は常に満員となる盛況ぶりでした。

同社ではFeNEEDS WELDERS POINT(フェニーズ ウェルダーズ ポイント)と呼ばれるショップも運営(鎌倉店、中目黒店)。店舗ではワークショップなども実施されているので、気になる読者は参加すると良いでしょう。

自分だけの個性的なリノベーションを目指すには、金属加工もひとつのテクニックとして利用したいものです。デザインの幅を広げるためにも溶接にチャレンジしてみると良いでしょう。思った以上にハードルも低く、奥が深い世界なのでまずは実践してみましょう。

スター電器製造(SUZUKID)