ひび割れアンティーク塗装を簡単施工

ひび割れやアイアン調も
アイデア次第で再現可能

ペイントのテクニックはさまざまです。特にアンティーク風の仕上がりを求めるユーザーが近年増えていることから、各社からさまざまな塗料が登場しています。中でも注目なのがニッペホームプロダクツのP-Effectorシリーズです。
P-Effectorシリーズは下塗りベース材と呼ばれ、塗装する前の下地として塗るのが特徴です。例えば板材に塗装する場合、P-Effectorをあらかじめ塗っておくことで、上に塗る塗料にクラック(ひび割れ)を付けたりアイアン調の表面にすることで独自の質感を表現できるのが特徴です。
P-Effectorは目的に合わせて3種類用意されています。
「パリパリベース」はクラック(ひび割れ)仕上げ用、上に塗った塗料の膜をひび割れさせる効果がある素材です。
「デコボコベース」はザラザラした質感の下地でインダストリアル・アイアン風を表現する素材です。
デコボコベース」はケーキのホイップのような材料で、厚み3mm以内の下地面を作れる下塗りベースです。

塗料のひび割れ効果を使って
アンティーク調仕上げを実践

同社の展示で、実際の使用例がいくつか紹介されていたので紹介してみましょう。もちろん塗料の組み合わせで自分だけの塗装を作り出せるのもこの素材の良いところ。アイデアを駆使して個性的なペイント処理を実践してみましょう。
「パリパリベース」を使った例のひとつがこちら。

板材に同社のSTYLE DIYペンキ サマースカイ(ブルー系のペンキ)をハケ塗りしておきます。塗料が乾燥したら、その上から「パリパリベース」を塗り3~5分程度置いて、さらにその上からSTYLE DIYペンキ コットン(アイボリー系のペンキ)を塗っていきます。するとパリパリベースの働きで上塗りのペンキにひび割れが起き、クラック仕上げのアンティークな仕上がりになります。

次も「パリパリベース」を使った塗装例です。今度は最初に水性オイルステイン・Wウォルナットを塗っておき、その上に「パリパリベース」を塗っていきます。同じく3~5分程度置いたらSTYLE DIYペンキ ミスティグリーンを塗っていきます。するとペンキにひび割れが起きて、オイルステイン処理の下地がひび割れ部分から現れ、アンティークな風合いを出せるという塗装法です。

デコボコ下地を利用して
カベをデニム調に仕上げる

最後に「デコボコベース」を使った例ひとつとしてデニム風の塗装を紹介しましょう。下地に「デコボコベース」を塗って、その上からSTYLE DIYペンキ サマースカイをハケなどを使って塗ります。この時点では板材全体が淡いブルーになっているだけです。ただしデコボコベースの下地によって表面に細かな凹凸があるのが特徴です。ペンキが乾燥したら、次にSTYLE DIYペンキのスノウホワイトを用います。方法はペンキをスポンジに付けて塗装表面をなぞって行く方法や、壁紙を貼るときに空気抜きで用いるナゼバケの毛先にスノウホワイトのペンキを付けて表面をなぞるといった方法があります。こうすることで凸部分にだけスノウホワイトの塗装が施され、凹部分は元のサマースカイが残ります。スノウホワイトを塗る際には繊維の方向を意識して縦横に目を作ると一層ジーンズぽい仕上がりになるので試してみると良いでしょう。

ちなみに、ニッペにはカモフラージュのペイントも用意されています。自然界の色とよく馴染むつや消し仕上げが特徴で、ディープフォレストグリーン、アーミーグリーン、カーキの3色を用意し、2色以上を組みあわせることで迷彩柄に仕上がるというものです。速乾性なので屋内外で使用できるのも魅力の塗料です。いろいろな塗料を探して、イメージ通りに内装、家具類を塗装してみましょう。

ニッペホームプロダクツ