キッチン収納を有孔ボードでリノベ

昭和感漂う作り付け食器棚を
レトロカワイイデザインにリメイク

入居した部屋にあった作り付けキッチン収納がどうにも古びていて昭和感たっぷり。そんな時にこそリノベーションのアイデアが光るものです。今回は山梨県のイセダさん宅のキッチンで見つけた食器棚のレトロテイストの美しいリノベーションの例を紹介しましょう。

このアイデアは既存の食器棚の骨格部分はそのまま使いつつ、細部のパーツを工夫することでガラリとイメージを変えることに成功した例です。キーワードになったのは有孔ボード、カッティングシート、そして部分的な塗装です。

食器棚の一番よく見える位置は目線に近い高さです。このリノベーションも、食器棚のオープンな収納空間を有孔ボードで処理したのがポイントです。もともと古びた背板がはめ込まれていた部分に、上から有孔ボードをセットしています。これだけでもレトロ感とオリジナリティを出せます。

有孔ボードを使って
食器棚の背板をリファイン

有孔ボードはホームセンターで購入する際に食器棚のサイズに合わせてカットサービスをオーダーして正確なサイズに切り出しましょう。本来は有孔ボードの穴位置も揃えたいのですが、多くのカットサービスではそこまでのオーダーにはこたえてくれないでしょう。少しぐらいの穴位置のずれは気にせず「だいたいでOK」という気軽な気持ちで臨むのが成功の秘訣でしょう。

さらに、有孔ボードには食器棚本体よりもや淡いブラウンの塗装を施しています。ベースになった有孔ボードはオフホワイトでそのまま取り付けると食器棚の中で浮いてしまうことが考えられます。そこで同系色だけどやや薄い色をチョイス。濃淡のブラウンによるコントラストがおしゃれ感を演出してくれるのです。

先ほども紹介した食器棚のメインステージとなる目線よりやや低いエリアには“魅せる食器”を配置すると良いでしょう。ダッジオーブンやデザイン自慢のミキサーなどを置くだけで食器棚のイメージは激変します。

グラスハンガーを取り付けると
食器棚まわりの風景が一変

さらに天井部分にはグラスハンガーを取り付けました。これは既成のパーツを買ってきて天板部分にタッピングねじで固定しているのですが、天板は平坦では無かったので、天板の奥側に木片を固定することでグラスハンガーを取り付けるベース面に平面を作っているのがポイントです。

下部の引き戸部分には木目調のカッティングシートを用いてイメージチェンジ。ここでもブラウンの濃淡を持ったシートを選んでカラーコーディネートしているところがポイントです。

今回取材したイセダさんは自身でfacebookページを運営して、自宅のリノベーション作業を随時紹介しているので、チェックしてみましょう。今回の食器棚の製作記の他にも、数々の注目のリノベアイデアをアップしています。女性ならではの視点でカラーコーディネートにもこだわるリノベスタイルにも注目です。

イセダ家プロジェクト