カーポート利用のバイクガレージ

既存の屋根を使って
四方に側壁を設置する

バイクガレージ

風雨がしのげるだけでは無く囲いを設けてセキュリティ性の高いバイク・ガレージが欲しかった群馬県の高橋さん。屋根付きガレージを新築するのが理想ですが、DIYではかなりハードルが高いです。そこでより手軽に製作できる方法として思いついたのがカーポートを利用したガレージのDIYでした。

女性ライダーの高橋さんは750ccのネイキッドバイクと250ccのフルカウルスポーツバイクの2台を所有するバイク好き。大切な愛車を雨や風、汚れなどから守るために作ったのが今回のガレージです。

プランとしては既存のカーポートの下に四方に壁面を作ってガレージとする方法です。既存のカーポートを使うので天井を作る必要がありません。防水などの作業も不要になるためかなり作業工程が省略できます。これならDIYで十分に作ることができる内容です。

ガレージの製作は横方向からの風やホコリ、吹き降りの雨をしのぐために側壁を設置するのが主なテーマになりました。正面にはバイクの出入り口用に扉を付けて南京錠を設置、壁による目隠しに加えて簡易的なセキュリティ対策としています。

クルマ1台が入るカーポートを全面使ったガレージなので、愛車を2台入れても余裕のスペースがあり、屋根下で整備することもできるガレージとなりました。バイク好きにはメリットの多いDIYとなったので製作の工程を見ていくこととしましょう。

ベニヤ合板と角材を使い
木工加工のみで壁面を製作

製作に用いたのはベニヤ合板(20mm)と36mm×40mmの角材。外装の塗装には油性塗料を使っています。

まずはカーポートの柱の内側に外壁が収まるように簡単な設計図を作ります。ベニヤ合板の周囲を角材で縁取る形状で強度を出します。さらに筋交いを入れることでベニヤ合板の広い面を補強しています。

バイクガレージ
バイクガレージ

設計図から各部のサイズが割り出せたらホームセンターに行って材料を購入し、指定のサイズにカットもオーダーします。大きな板材は工具がないと真っ直ぐ切るのが難しいので、ホームセンターのカットサービスをお願いすると良いでしょう。その際、お店に行ってからサイズ計算で慌てることの無いように、あらかじめ「○○mm×○○mmのベニヤ合板を○枚」といった必要な板材をメモしておくと良いでしょう。ベニヤ合板の多くは910mm×1820mmのサイズなので、カットする際にムダが出ないように計画的な木取りをすること忘れずに。

組み立ては枠となる角材(36mm×40mm)に対してベニア合板を木工用のビスであるコーススレッドを使って設計図に合わせて組み立てていきます。カーポートの下で製作するので、サイズなどはその都度確認しながら作業を進めると良いでしょう。正面にあたる部分は左右にヒンジを取り付けて扉が観音開きできる構造にしてあります。ここに南京錠を取り付けます。

バイクガレージ
バイクガレージ

カーポート軒下の四方に囲いを作るようにベニヤ合板で壁を作っていけばガレージ本体は完成です。板材+角材の骨組みがあり、かなり頑丈なのでカーポートにガレージの外壁は固定していません。またカーポートには雨樋があるので、それよりも内側に設置して雨をしのげる構造にしています。

バイクガレージ

油性塗料を使って塗装を施せば
オリジナルのガレージが完成

最後に、外壁の化粧を施します。使ったのはグリーンとホワイトの油性塗料です。好きな画像の型紙をパソコンを使ってプリントアウトし筆を使って塗っていきます。型紙は塗料を塗ったらすぐにはがさないとひっついてしまうので要注意です。文字の部分はペンタイプの塗料を使うと縁取りをきれいに描くことができます。

バイクガレージ
バイクガレージ

塗装するだけで見違えるようにおしゃれになったバイクガレージ。カーポートを利用しているので手軽な作業で作ることができるのがこのDIYの特徴です。バイクの室内保管を考えているユーザーには手軽で魅力的なDIYアイデアなので参考にすると良いでしょう。

バイクガレージ